イナートガス
システム
イナートガスシステム (IGS)
概要
ボイラーの排ガスを脱硫/脱塵/冷却してつくるイナートガスを、
送風機や逆流防止装置などを経由して、カーゴタンクに送り爆発を防止する装置です。
装置の構成
主にイナートガススクラバー/イナートガス送風機/酸素分析計/コントロールバルブ/デッキウォーターシール/PVブレーカーからなり、カーゴコントロールルームもしくはエンジンコントロールルームに搭載する制御パネルによって操作します。
特徴
当社のイナートガススクラバーは、湿式集塵では最良の方法であるベンチュリースクラバーを採用し、脱硫には高性能充填物を用いた充填塔を採用する事により、清潔なイナートガスを生成します。
また、排ガスの亜硫酸ガスによる激しい腐食を防止するために耐腐食性鋼の使用、特殊塗料・ゴムライニングなど、高度な防食設計を採用しています。
オプション
トッピングアップ イナートガス発生装置
航海中に少量のイナートガスを必要とするトッピングアップ時においてイナートガスシステムを運転せずともこの装置自体がイナートガスの供給源となる事ができます。
主な利点としては、高負荷でのボイラー運転やイナートガス送風機の為の追加の発電機運転の必要がなく、電力・燃焼油を最小限に抑え経済的にトッピングアップが行えることにあります。
実績
現在、約1850隻の船舶への納入実績があります。(2024年5月末現在)