他船消火装置
近年、巨大原油タンカー、多岐にわたる危険物を積載するケミカルタンカー、
そして 、LPG/LNG 運搬船の輻輳によって主要な港内における火災の危険度は非常に高まっております。
港内ではこれらの船を火災から守る為に高性能な他船消火装置が消防艇、タグボート、警戒船等に搭載されております。
現在2,930隻超の船舶への納入実績があります。(2024年5月末現在)
消防装置
今日これらのシステムは非常に困難な消火作業をより安全に、
より確実にするため、当社は信頼性の高いシステムを提供しております。
放水銃
放水銃の大きさにより、放水量 毎分500L~20,000L放水できる
能力があります。
放水銃の大きさは、放水容量に応じて決定します。
放水塔
放水塔は高い位置からの放水を目的としています。
駆動方式は電動と油圧の2種類用意しています。
上記の様にタワーを伸ばし、放水及び粉末を放射する事が可能です。
粉末消火装置
最近特に増加しつつあるLPG・LNG船などの液化ガス積載船に対して、警戒及びエスコートの任に当るタグボート、エスコート船には粉末消火装置の搭載が義務づけられています。
放射ノズルは放水塔(放射塔)と組み合わせる事によって、効果的に消火する事ができます。
その他 取扱製品
流出油処理装置
海に流出した油に処理剤(界面活性剤)を撒き、油を小さな粒子に分解し自然浄化を早めるための装置です。
油処理剤は水に混ぜて使うと効果がないので原液のまま散布機を使用し霧状にして撒きます。
当社では目的に応じた散布機を多数ご用意しています。
サルベージシステム(排水装置)
船舶の座礁や衝突により船体が破損し浸水が発生した場合には、その排水作業を他船の動力に頼らなければならない場合があります。このような場合に備え排水装置を装備した消防艇などがあります。
消防艇・タグボートについて
消防艇
海上や水上における船舶、航空機器等の火災、沿岸建設火災の消火のみならず、水難救助、浸水船の排水作業、海面、水面に流出した油類の処理、さらに消火にあたる陸上のポンプ車等への大量送水等多方面にわたる消防作業を行う船舶です。
主に各自治体や海上保安庁が保有しています。
主な設備として消火ポンプ、放水銃や放水塔、油火災用化学消火装置による放水装置並びに流出油処理装置等を備えています。
放水銃は専用のエンジンあるいは航行用主機関によって駆動されるポンプから消火用水の供給を受けます。消火用水は海水を汲み上げてこれを利用します。タンカー火災などの場合は海水に消火剤を混合して使用します。この他、消防艇より陸上の消防車に消火用水を供給するための送水口、火炎から自艇を守る自衛噴霧装置を装備してます。
搭載される当社の主な装置/ 放水銃 / 放水塔 / 流出油処理装置 / サルベージシステム /
タグボート・警戒船 (エスコート船)
曳船(えいせん)、曳(ひ)き船などとも呼ばれています。押す・引く・専用の船なので、200トンほどの船体ですが3000馬力以上の強力なエンジンと水平方向に360°回転するプロペラが付いており小回りもききます。その特性を活かし港湾内の狭いエリアで大型船が安全に離着岸できるよう、ロープで牽引したり、船先で押すなどして誘導・補助をします。
また多機能な設備を備えており、その多くは、船舶火災などに素早く対応するため放水銃を搭載しています。
その他、進路警戒、荷役警戒、海上火災や流出油の処理に当たるなど、海上の安全を守るため港湾内を中心にさまざまな作業を行っています。
日本においては多くのタグボートが放水銃を搭載しており、万一の火災時に迅速な対応をします。
搭載される当社の主な装置/ 放水銃 / 放水塔 / 粉末消火装置 / 流出油処理装置 /